西洋絵画、どこから見るか?-サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館 2025.5.18

8年前のサンディエゴ旅行で訪れた、バルボアパーク内にあるサンディエゴ美術館は大のお気にいり💗その収蔵絵画が日本に来るとあって、これは絶対に観たいと思い、上野の国立西洋美術館に行ってきました。

5月だというのに梅雨のような天気で、蒸し暑い東京は苦手です。それでも東京行きの高速バスは満車でした。11時に東京駅に着くと、真っ直ぐ上野に向かいました。
チケット売り場は空いていました。大人2,300円と、ちょっと高いかな?
この写真は、8年前にサンディエゴ美術館を訪れた時のものです。
サンディエゴ美術館のコレクションには、紀元前5千年から現代に及ぶ全世界の18,000点以上の作品が含まれています。スルバラン、エル・グレコ、ゴヤの作品を含むスペイン巨匠の名画コレクションが最もよく知られていますが、他にもヨーロッパ、アメリカ、ラテンアメリカ、アジアの作品を幅広く取り揃えています。美術館所蔵の最も重要なアジア美術としては、広範に亙る南アジア絵画コレクションとして世界的に知られるエドウィン・ビニー三世コレクションをはじめとして、中国・日本の仏教彫刻や日本の浮世絵版画、様々な陶芸、金工、装飾工芸品などがあります。
サンディエゴ美術館では、プラテレスク様式(スペインのルネサンス建築様式)のファサードの建物内に入ると、入場料を払い、荷物はロッカーに預けないと進めません。チケットではなく、シール状のものを体の正面に貼付するものでした。館内は写真撮影可能でした。
サンディエゴ旅行記のブログより、目次:4日目を参照ください。↓
https://suzukigarden-zoen.com/2019/01/21/2017-sandiego/
早速、国立西洋美術館内に入りました。
今回の企画展は、テレビのCMでも流れ、結構、力を入れているようです。
階段を地下階へ降りていく途中で、このような掲示がありました。
一応、係員さんに確かめると本当だったので、これは大変嬉しいことです。

観覧者も多かったので、全作品は撮影出来ませんでしたが、サンディエゴ美術館の作品はなるべく漏れないように、頑張って写真を撮りました。
ジョット/父なる神と天使(サンディエゴ美術館)
ルカ・シニョレッリ/聖母戴冠(サンディエゴ美術館)
フラ・アンジェリコ/聖母子と聖人たち(サンディエゴ美術館)
ベルナルディーノ・ルイーニ/マグダラのマリアの回心(サンディエゴ美術館)
カルロ・クリヴェッリ/聖母子(サンディエゴ美術館)
アンドレア・デル・サルト/聖母子(国立西洋美術館)
ジョルジョーネ/男性の肖像(サンディエゴ美術館)
ヤコポ・ティントレット/ダヴィデを装った若い男の肖像(国立西洋美術館)
ヤコポ・ティントレット/ 老人の肖像(サンディエゴ美術館)
ティツィアーノ・ヴェチェッリオと工房/洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ(国立西洋美術館)
パオロ・ヴェロネーゼ/アポロとダフネ(サンディエゴ美術館)
パオロ・ヴェロネーゼ/ 聖カタリナの神秘の結婚(国立西洋美術館)
ヴィンチェンツォ・カテーナ/聖母子と幼い洗礼者聖ヨハネ(国立西洋美術館)
ヴィンチェンツォ・カテーナ/ 聖家族と聖アンナ(サンディエゴ美術館)
ヒエロニムス・ボス(の工房)/キリストの捕縛(サンディエゴ美術館)
ヨース・ファン・クレーフェ/三連祭壇画:キリスト磔刑(国立西洋美術館)
バルトロメ・ベルメホ/聖エングラティアの捕縛(サンディエゴ美術館)
ディーリック・バウツ派
左:悲しみの聖母 右:荊冠のキリスト(国立西洋美術館)
フランクフルトの画家/アレクサンドリアの聖カタリナの神秘の結婚
左:アドリアーン・イーゼンブラント(に帰属)/玉座の聖母子(国立西洋美術館)
右:アドリアーン・イーゼンブラント/ 聖母子と天使(サンディエゴ美術館)
ファン・バン・デル・アメン/果物籠と猟鳥のある静物(国立西洋美術館)
ファン・サンチェス・コターン
/マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物(サンディエゴ美術館)

図録の表紙にもなっている絵です。
フランシスコ・デ・スルバラン/神の仔羊(サンディエゴ美術館)
ぬいぐるみが売店で売られていました。
エル・グレコ/悔悛する聖ペテロ(サンディエゴ美術館)
こちらは、サンディエゴ美術館で撮影した写真です。壁と照明の違いで色も違って見えます。
エル・グレコ/十字架のキリスト(国立西洋美術館)
ペドロ・デ・オレンテ/聖母被昇天(国立西洋美術館)
ファン・サンチェス・コターン/聖セバスティアヌス(サンディエゴ美術館)
ファン・デ・メサ/幼児キリストの勝利(サンディエゴ美術館)
錫と鉛の合金で造り、彩色されたものです。
ペドロ・デ・メナ/アルカラの聖ディエゴ(サンディエゴ美術館)
こちらは、木製で彩色されたものです。
フランシスコ・デ・スルバラン/洞窟で祈る聖フランチェスコ(サンディエゴ美術館)
フランシスコ・デ・スルバラン/聖ドミニクス(国立西洋美術館)
フランシスコ・デ・スルバラン/聖ヒエロニムス(サンディエゴ美術館)
フランシスコ・デ・スルバラン/聖母子と聖ヨハネ(サンディエゴ美術館)
バルトロメ・エステバン・ムリーリョ/悔悛するマグダラのマリア(サンディエゴ美術館)
バルトロメ・エステバン・ムリーリョ/聖フスタと聖ルフィーナ(国立西洋美術館)
ヤコーブス・フレル/座る女性のいる室内(サンディエゴ美術館)
ニコラース・マース/少女の肖像(サンディエゴ美術館)
フランス・ハルス/イサーク・アブラハムスゾーン・マッサの肖像(サンディエゴ美術館)
ヤーコプ・ファン・ロイスダール/滝のある森の風景(サンディエゴ美術館)
ヤーコプ・ファン・ロイスダール/樫の森の道(国立西洋美術館)
ジュゼペ・デ・リベーラ/哲学者クラテース(国立西洋美術館)
ジュゼペ・デ・リベーラ/聖バルトロマイ(サンディエゴ美術館)
アントニオ・デ・ベリス/ゴリアテの首を持つダヴィデ(サンディエゴ美術館)
グエルチーノ/ゴリアテの首を持つダヴィデ(国立西洋美術館)
上の絵とこの絵の主題は同じですが、描く人が違うとこうも違のですね。
バルトロメオ・マンフレーディ/キリスト捕縛(国立西洋美術館)
ジョゼペ・デ・リベーラ/スザンナと長老たち(サンディエゴ美術館)
ジュリオ・チェーザレ・プロカッチーニ/悔悛するマグダラのマリア(サンディエゴ美術館)
ペーテル・パウル・ルーベンス/眠る二人の子ども(国立西洋美術館)
ペーテル・パウル・ルーベンス/永遠(教皇権の継承)の寓意(サンディエゴ美術館)
ペーテル・パウル・ルーベンス/豊穣(国立西洋美術館)
繊細且つ柔らかなタッチと色彩でルーベンスは、私が好きな画家の一人です。
ヤーコブ・ヨルダーンス(に帰属)/ソドムを去るロトとその家族(国立西洋美術館)
ペーテル・パウル・ルーベンスと工房
/聖家族と聖フランチェスコ、聖アンナ、幼い洗礼者ヨハネ(サンディエゴ美術館)
上の絵は、サンディエゴ美術館内階段の間に飾られていました。
左:ダニエル・セーヘルス、エラスムス・クエリヌス/花環の中の聖家族(サンディエゴ美術館)
右:ダニエル・セーヘルス、コルネリス・スフート/花環の中の聖母子(国立西洋美術館)
ヘーラウト・ダウ/シャボン玉を吹く少年と静物(国立西洋美術館)
コルネリス・デ・ヘーム/果物籠のある静物(国立西洋美術館)
ラーヘル・ライス/花卉(サンディエゴ美術館)
ベルナルド・ベロット/ヴェネツィア、サン・マルコ湾から望むモーロ岸壁(サンディエゴ美術館)
フランチェスコ・グアルディ/南側から望むカナル・グランデとリアルト橋(サンディエゴ美術館)
ユベール・ロベール
/モンテ・カヴァッロの巨像と聖堂の見える空想のローマ景観(国立西洋美術館)
ユベール・ロベール/マルクス・アウレリウス騎馬像、トラヤヌス記念柱、
神殿の見える空想のローマ景観(国立西洋美術館)
ジョバンニ・パオロ・パニーニ/古代建築と彫刻のカプリッチョ(国立西洋美術館)
ジュゼッペ・デ・ゴッビス/賭博場(サンディエゴ美術館)
この写真は、上の絵をサンディエゴ美術館で見た主人が、面白がって撮ったものです。
変なところに着目する癖があり、真面目に見てる私とは正反対!
ポンペオ・ジローラモ・バトーニ
/ポティエ・ド・ジュヴル枢機卿エティエンヌ=ルネ(サンディエゴ美術館)
アントン・ラファエル・メングス
/スペイン王太子ルイス・デ・ボルボンの肖像(サンディエゴ美術館)
マリー=ガブリエル・カペ/自画像(国立西洋美術館)
私を見て!と言わんばかりの自信に満ち溢れた自画像ですね。
マリー=ギユミーヌ・ブノワ/婦人の肖像(サンディエゴ美術館)
ジャン=マルク・ナティエ
/マリー=アンリエット・ベルトロ・ド・プレヌフ夫人の肖像(国立西洋美術館)
アントニオ・カノーヴァと工房/踊り子の頭部(サンディエゴ美術館)
オノレ・ドーミエ/劇場を後にして(サンディエゴ美術館)
ウィリアム=アドルフ・ブーグロー/小川のほとり(国立西洋美術館)
中央奥:フランシスコ・デ・ゴヤ/ラ・ロカ公爵ビセンテ・マリア・デ・ベラ・デ・アラゴン
企画展示室ではなく、常設展示室にあったため、見逃してしまいました😢
ウィリアム=アドルフ・ブーグロー/羊飼いの少女(サンディエゴ美術館)
(上の写真)2階吹き抜けの向かって左側にあった絵
ホアキン・ソローリャ/ラ・グランハのマリア(サンディエゴ美術館)
(上の写真)2階吹き抜けの向かって右側にあった絵
ホアキン・ソローリャ/聖アンナと聖母子
これはサンディエゴ美術館で撮った写真です。
ホアキン・ソローリャ/バレンシアの海辺(サンディエゴ美術館)
(上の写真)2階吹き抜けの右入口の左側にあった絵
カミーユ・ピサロ/立ち話(国立西洋美術館)
セオドア・ロビンソン/闖入者(サンディエゴ美術館)
ホアキン・ソローリャ/水飲み壺(国立西洋美術館)
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック/うずくまる赤毛の裸婦(サンディエゴ美術館)
エドガー・ドガ/背中を拭く女(国立西洋美術館)
展示室出口手前の壁に貼られていた観覧者のご意見。
私自身は、ルネサンス期から19世紀まで、写実的な絵画の質感に圧倒されました。
何より、サンディエゴ美術館の作品を日本で見れたこと、何とも嬉しく懐かしい絵画展でした。
荷物になるので、図録は予め楽天ブックスで購入しておきました。
読み物としても充実の内容で良かったです。
グッズ売り場で購入した羽ポーチと神の仔羊のステッカー
羽ポーチは、マミの背中に付けたい!
次回は「スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで」
大好きなルーベンスやレンブラントの素描を見たい!
併せて、常設展示室で開催されるピカソの人物画展も魅力です。
東京国立博物館で開催中の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」も見たかったのですが、流石に美術館のハシゴは足にキツイ…アメ横に寄って新宿に向かうことにしました。
先ずは腹ごしらえ!上野駅周辺は、どこも行列だったので、アメ横の御馴染み、古家に向かったのですが、その手前の看板に惹かれ、まぐろ市場に入りました。
主人は、ここのところ、ずっと鰻が食べたかったらしく、鰻丼1枚盛りを注文。
1枚って、一匹じゃなかったのね。
私は、海鮮ちらし。錦糸卵の上にまぐろ、サーモン、とびっこ盛り。
酢飯は甘めだったけど、結構量があって美味しかったです。
アメ横では、特に何もなく、御徒町まで歩き通して、新宿に向かいました。
電車を降りた場所が悪くて、南口まで東京駅に似たような地下道をくねくねと歩かされました。
新宿に行った目的は、ハンズで画材や文房具を買うこと。
鉛筆画やパステル画を描くための画用紙を買いました。
南口周辺でお茶をしたかったけど、どこもいっぱいで、結局、バスタ新宿の待合室で時間を潰しました。バス乗り場4階に移動すると、目の前に見たことがないビルが…
左は西武新宿駅傍の新宿プリンスホテル、右は近年開業した東急歌舞伎町タワーでした。
たまに出てくると、あちこち景色が様変わりして、つくづく自分が田舎人なのを実感します。

アートカテゴリの最新記事